「ライフプラン」から将来を予測してみる
自分の将来を時系列を追った表に書き落としてみると、いろいろな気付きがあるでしょう。
次の段階として、このライフプランにお金の流れをイメージしてみましょう。
- 何歳になったときに子供が生まれると、子供の教育費はいつからかかるのか?
- 子供が大学に行きたいという頃に自分が何歳になっているのか?
- 何歳で家を買って住宅ローンを何歳まで払うのか?
- 車を大切に10年乗ったとして、買い替えはいつ来るのか?
- 老後の準備を何歳から初めるのか?
- 自分の夢をかなえるのは何歳の頃か?
支出に関する項目は比較的イメージしやすいかもしれません。

では、収入についてはどうでしょう?
将来起こっていく出来事の中で、どのような働き方が出来るのでしょうか?
または、どのような働き方をしたいのでしょうか?
特に、出産や子育てで大きく暮らし方が変わる女性にとっては人それぞれ、選択肢も多岐にわたることが考えられます。
出産を機に「退職」するのか、「復職」するのか

私達ファイナンシャルプランナーがお金の計算ばかりしていると、当たり前のことですが収入は多いほうがいい、ということになってしまいす。
しかし、人生の優劣をお金やモノの量で評価することは、すでに時代遅れになっています。
皆さんの人生という時間をどのように有効的に使うのかが、人それぞれの「幸せ」に向かった人生に近づくポイントです。
ご家族と過ごす大切な時間をお金には代えられない貴重なモノと感じられるのであれば、是非その時間を作っていただきたいものです。
そうは言っても、出産を機に「退職」するのか、産休、育休明けで復職するのかは重大な選択かもしれません。
勤務先の状況やお仕事の内容によってはこの2択に迫られることもあるでしょう。
マルかバツか、という両極端の選択の中に週休3日でキャリアを継続する、という選択肢が加わったらどうなるでしょうか?
格差の拡大を抑える「週休3日」という選択肢

①30歳の既婚女性(年収368万円)の方が出産を機に退職し、子供が2人生まれ
幼稚園入園以降にパートなど扶養の範囲(年収96万円)で65歳まで働いた場合
②産休、育休後に復職し、フルタイムで定年まで就労、60歳以降65歳まで
パート(年収80万円)で働いた場合
③産休、育休後に週休3日で復職(年収276万円)し定年まで就労、60歳以降65歳まで
パート(年収80万円)で働いた場合
という条件で以降の労働収入を試算してみると、
①退職・パート 3,448万円
②就労継続 1億1,755万円
③週休3日 8,830万円
という計算になります。退職してしまう人と就労継続される人では約3倍の8,307万円という極端な差が出てしまうことになります。
しかし、ここに週休3日という選択肢が出ると、就労継続される方との差は2,925万円となり、「格差」はかなり緩和されることになります。
一旦離職をしてしまうと、再就職できなくなったり雇用条件が悪くなったりする可能性もある中、キャリアを継続できる「中間の選択肢」があることはとてもありがたいことだと考えられます。
フルタイムでは厳しいけれど、1日休みが増えれば家族で協力しあって仕事を続けられる、というご家庭も相当数あるはずです。
週に3日の休日で心身ともに豊かな人生が送れるのであれば、画期的な選択肢ということになりそうです。
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