超高齢化社会を目前に、在宅医療や地域包括ケアシステムの推進など、医療を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。静岡県を中心に医療モール型の調剤薬局を運営する株式会社ロングライフ。今回は、同社常務執行役員であり、ご自身も薬剤師であるOさんに、これからの働き方についてお話を伺いました。

あなたがいなくても仕事は回っているのだから、どんと構えていればいいですよ笑
執行役員として薬剤師の皆さんの働く環境という点で、大切にされていることはなんでしょうか。
やはり、仕事とプライベートのバランスでしょうか。仕事ばかりしたいという人はあまりいないですし、プライベートが充実した上での仕事だと思っています。
なにかエピソードがあれば教えてください。
この店にはママさん薬剤師がいて、5年ほど前に採用しました。面接時「お子さんが小さくて突発的に休むこともあるだろうから、働くことが不安だ」と話されていました。それは当然のことであって「あなたがいなくても仕事は回っているのだから、どんと構えていればいいですよ」と答えました(笑)
なかなか言える言葉ではないですね(笑)
あなたがいれば会社はもっとよくなる。
「あなたがいないとダメ」と言われると重すぎる。「あなたがいれば会社はもっとよくなる」という考え方。やっぱり気持ちよく働いて欲しいですから。先のママさん薬剤師は、この環境でなら、子どもが大きくなったら、もっと働きたいとも話してくれます。とても嬉しい言葉です。

薬剤師の方については、半休が週2回ある働き方や土日勤務といった、事業者の希望する条件で募集するとなかなか人が集まらず、採用コストもかかってしまう傾向がありますよね。
やはり事業者側の希望する条件が全て揃う完璧な人を求めようとすれば、人件費は当然高くなります(笑)
薬剤師の皆さんは、働きづらい条件の代わりに高い報酬をもらっている、とも言えると思います。
労働者の利益があってこそ、雇用者の利益になっていくんです。気持ちよく働けないと結局、お金を求めることになる。こんなに働いたのに、これしかないのと。それが次の不満になる悪循環。どんな条件や能力の人でも輝けるようにするのが企業の務めです。子どもが熱を出せば休むこともあるけれど、それはお互い様。子育て以外にも、家族の介護だってそう。ひとりひとり異なる事情を認めあい、みんなが合意して働ける環境をつくればいいんです。
これまで企業にとって働く人の価値は、「配置価値」と呼ばれるものだったように思います。つまり皆同じ均一の働き方でシフトを埋めるというような、高度経済成長からの名残の価値観です。しかし企業や働く人を取り巻く環境は大きく変わりました。少子化も超高齢社会も人口減少もますます深化します。これから企業にとって働く人の価値は「存在価値」となるはずです。つまり「あなたがビジネスに加わっている」ということを価値として認める時代がやってくるはず。Oさんのお話を伺っていて、あらためてそう強く思いました。
柔軟な働き方と、未来を見据えた事業戦略が魅力の(株)ロングライフ。
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