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(00)ファイナンシャルプランナー鈴木さんに聞く週休3日正社員

interview鈴木大輔さん / 家計のサポートセンター代表

ホテルの営業職を経て、ファイナンシャルプランナーに転職。「30年後も笑顔を目指す」をモットーに、多様性ある幸せな暮らしをアドバイス。友人とオフィスと、地域のコミュニティスーペースを兼ねた「ミライファクトリー」を共同運営。日本FP協会認定 AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士、住宅ローンアドバイザー、生命保険協会認定FP(TLC)。住宅会社などでのセミナーも多数。

TEL:053-453-6201 浜松市中区西浅田


浜松市中区西浅田の一角にある、築50年の倉庫をリノベーションして誕生した「ミライファクトリー」。こちらを共同運営しているのがファイナンシャルプランナーである鈴木大輔さん。お金のプロである鈴木さんにライフプランニングについてお話を伺いました。

早速ですが、ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事について教えてください。

主な仕事として、夢や目標を実現するための計画を立てる「ライフプランニング」。税金に関する「タックス・マネジメント」。さまざまなリスクに備える「リスク(保険)マネジメント」。さらに「資産運用」や「不動産売買」、「事業継承」といった6つの領域があります。難しく聞こえますが、お金に関するかかりつけのお医者さんだと思ってください。お話を伺って総合的なアドバイスをしたり、必要であれば、税理士や社会保険労務士といった専門医をご紹介します。

FPになろうと思ったきっかけは何ですか。

もともと接客が好きで、以前はホテルで営業の仕事をしていました。当時はお金に関しては無頓着でしたね(笑)
きっかけは、FPをしている先輩との出会いです。先輩からお金の説明を受けるんですが、分からないことだらけ。同僚や友人に聞いても、同じように分からないと言う。ただ、税金や貯蓄などは身近なことだけに、純粋にお金のことをもっと勉強しなくちゃと感じました。インターネットで調べると情報はたくさんあるんですが、やっぱりよく分からない。だったら僕がちゃんと勉強して伝えることで、たくさんの人に喜んでもらえるんじゃないか、そう思うようになりました。さらに、ひとりのお客さまと長く付き合っていける職業というのも、接客好きとしては魅力でした。30才でFPの勉強をスタート。保険会社に転職し、営業をしながらFPの資格を取得。2011年に独立して、個別相談のほか、セミナー講師の仕事もしています。

〜ファイナンシャルプランナー視点で考える週休3日の働き方〜

ファイナンシャルプランナーからみて「週休3日正社員」というのはどのように考えますか。

多様な働き方が選べるのは魅力ですよね。自分の時間が週に1日増えることで、家族との時間を増やしたり、自分への投資の時間を増やすことが可能になるという、週休3日さんの考えにも共感します。確かに「週休3日」というスタイルが普及することで、介護や育児、働き方といった諸問題を解決できるかもしれません。

ファイナンシャルプランナーの視点から考えると、これまでパートだった人が正社員として週休3日で働くことは、収入や将来受け取る年金が増えるなど、プラスの面も多いかと思います。デメリットは税金を納める額は増えること、給与における社会保険の控除額が増えることでしょうか。

人生において、何にお金を使うことが幸せなのか。
選択肢としての「週休3日正社員」

「週休2日正社員」の人が「週休3日正社員」に働き方を変えることをどのように考えますか。

「週休2日正社員」が「週休3日正社員」に働き方を変えると、年収が確かに減ると思います。ただ、お金は大切ですが、何でも解決できる訳ではありません。お金があれば幸せかと言えば必ずしもそうではないですし、相続など、お金があって不安だと言って相談に来る方もいらっしゃいます。逆に、貯金があまりなくても生き生きしている人がいるのも事実です。そう考えると「週休2日正社員」から「週休3日正社員」に働き方を変えることによって生まれる1週間の1日が、その人らしい生き方を実現する鍵になるかもしれません。

ファイナンシャルプランナーの仕事というと、貯蓄や倹約というイメージがあるかもしれませんが、まずはお客さまのお金の不安をなくすことが大事。そのためにも将来どうしていきたいとか、何歳で何をしているとか、じっくりとヒアリングを重ね、それらを実現するための資金シミュレーションやライフプランの制作、保険の提案をしています。

さらに一歩踏み込んで、「人生において、何にお金を使うことが幸せなのか」、そんな自分の人生のポリシーや哲学にも気付いてもらいたいと思っています。そういった視点から見ても「週休2日正社員」の人が「週休3日正社員」に働き方を変えることも十分選択肢になってくるかと思います。

ライフプランの計画や資金シミュレーションは夢や目標を可視化するためのツールなのですね。

ファイナンシャルプランナーでは、子どもがふたりいたら大学進学までこれくらいかかるとか、平均値や統計を使ってアドバイスをしています。注意しなくてはいけないのは、必ずしもその通りにしなくちゃダメという意味ではありません。大切なのは、大学進学以外にもさまざまな選択肢があるということです。周りと比べて足りないと思うのではなく、自分にとっての幸せは何かと考えることが大事なんです。

もう、所持品や貯蓄額の多さが幸せと比例する時代ではなくなりつつあります。幸せになりたいのなら、自分の生き方や気持ちと向きあう時間を増やすことが大切だと思います。自分の生き方、自分が考える幸せ、時間の使い方を今一度見つめ直すにあたっての「週休2日」の働き方と「週休3日」の働き方を比較検討することはとても価値があることだと思います。

笑顔あふれる人生のために、時間をプランニングする

こちらのオフィスは、コンクリートの外観に、こだわりのインテリアや雑貨、家具が並んで、まるで秘密基地のような素敵な場所ですね。

ありがとうございます。仕事の一環として、住宅購入のコンサルティングを友人と共同経営していて、「ミライファクトリー」はそのオフィスにもなります。もともとお化け屋敷みたいになっていた倉庫でしたが、片付けや塗装など、ふたりで2か月ほどかけてリノベーションし、2015年12月にオープンすることができました。多目的スペースでは、セミナーや講演のほか、日曜大工のワークショップを行っていて、「地域の交流拠点」になればと思っています。

いいアイデアが湧きそうな空間でうらやましいです。今はクリエイターだけでなく、さまざまな職種で創造性が求められる時代です。良質はアイデアは良質なインプットがあってこそ成立すると思います。一方で、忙しくてそんな時間がないという声も聞こえてきます。もしインプットできない期間が3年、5年と続いた場合、長期的に見て、とても大きな損失なのではないかと感じます。そのためにも「時間を戦略的に使う」ことがますます重要になってくるのではないでしょうか?

おっしゃる通りですね。FPが言うのも何なんですが、20代で貯金してどうするんだと思うんですね(笑)いろんな経験を積むことが大事ですし、失敗してもいいと思いますよ。個人的な話ですが、独立して青年会議所にがんばって入るんですが、ボランティアや勉強会に背伸びして参加したのを覚えています(笑)。直接的に仕事につながったという訳ではありませんが、今にして思えば、あの経験がとても生きていると思います。お金を使わないとその先に行けない時ってありますよ。体操の内村航平選手が小さな頃、トランポリンが欲しいと言って、ご両親が借金をしてまで体育館をつくり体操教室をはじめたのは有名な話ですよね。FP的にはアウトな選択なんですね(笑)でも、チャレンジした結果、オリンピックの金メダリストにまで成長することができたんです。

ライフプランニングは、自分の人生設計やお金のことを見える化する仕組みといえます。それはとても合理的で、人生におけるさまざまな判断材料になり得ます。ただ、お金のことだけに捕らわれてしまうと、収入や貯蓄は増えたけれど、自分の時間がほとんどないという状況になっていることもありますよね。お金と時間、その両軸で考えることが大事なんだと改めて感じました。

ライフプランを考えて貯蓄をすることが良い悪いではなく、こんな人生を送りたいと考え行動することが大切なんです。子どもの教育費に1,000万かかる。とても大変なことですが、大学に入ることで可能性が広がるとワクワクできるのであれば貯蓄すればいいと思います。そこにワクワクしないのに貯蓄するのはやっぱり無意味。進学以外にも、海外留学や高卒で就職するというさまざま選択肢があることを理解して欲しいです。笑顔になるポイントは人それぞれですから。

「30年後も笑顔」を目指すFP、と名刺などに書かれていますが、幸せのバロメーターとして「笑顔」を大切にしていらっしゃいますね。

笑顔には「幸せ」という感情が素直に表れるものです。「幸せ」を数値で評価するのは難しいですが、笑顔がある状態をつくり出すことで幸せになることは可能なのではないでしょうか。他人と比較して幸せ、不幸せと判断するのは違うと思います。せっかくの自分の人生なんですし。僕は仕事を通じて、みなさんが元気で笑顔になって欲しいんですね。夢や目標が必ずしもハッピーエンドで終わらないこともありますが、ここでお話しすることで人生のヒントを渡せたらと思っています。お金の話は正直しんどい話ですが、お金と上手く付き合っていくことで、前向きに人生を歩むことができると思います。そのためにも、たくさんの選択肢をご提案していきたいと思っています。

週休3日正社員という働き方が、女性にもたらす恩恵(下)

(01)ライフプランを考えよう ~週休3日正社員で働く選択肢~

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