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Column 読みもの

翻訳と週末カフェ、2つの仕事が自分らしい人生をつくる(下)

翻訳業とカフェ、まちなかと里山。2つの領域を行き来することで視野が広がり、自然とバランスの取れた働き方ができるようになったと話す戸村さん。後半では、自分らしい生き方について話が広がります。

interview戸村由香さん / クライネスカフェ店主

千葉県出身。東京で会社員として働いた後、スイスの芸術大学で陶芸を学ぶ。ドイツ人のご主人とともにドイツやスイス、イタリアなどに住み、2015年に帰国。翻訳の仕事をしながら、2016年5月、浜松市天竜区横川地区にカフェをオープン。無農薬・無化学肥料や、フェアトレードのコーヒー豆を自家焙煎するほか、地元春野町の和紅茶、きこりが作ったクロモジ茶などもメニュー並ぶ。山と街をつなぐ交流の場として、多くの人に親しまれている。


自分の内なる声に耳を傾ける

みなさん、自分の人生をきっちりしたいと思いがちですよね。今って「私らしくの呪縛」があるから。特に女性は、子育てや家のことで大変なのに、さらに「女性として輝け」と言われる。

忙しくて輝く余裕もないというか…

「耳をすます」ことがとても大事です。そのためには、週休2日正社員で日々を忙しく働くのでは難しいと思います。一度ペースダウンして流れに身を任せることで、見えてくるものがきっとありますから。

今の仕事を辞めて、自分のしたいことを始めるのはとてもリスクがありますよね。もちろんそういう選択もありですが、例えば週休3日正社員という働き方を選択すれば、リスクを減らしつつ、自分のしたいことを実現できるチャンスも生まれると思います。


+1日が生み出す、働くモチベーション

戸村さんは海外生活が長いですが、日本と海外で働き方のちがいというものを感じますか?

日本人の働き方は、みんなと一緒に働くことに喜びを感じますよね。協調性を大事にするので、軋轢は生まれにくい。一方でヨーロッパは個人主義。みんなで仲良く夜遅くまで仕事をするなんて、あり得ません。主人はドイツ人ですが、夏休みは必ず1ヶ月とりますから(笑)どちらが正しいというではなくて、自分にあった働き方を選べばいいと思います。

最近のニュースで、今の新入社員が給料よりも休日数を大事にするというレポートがありました。

(参考)2017(平成29)年度 新入社員意識調査アンケート結果~生活のバランスは「自分ファースト」。理想の上司は「寛容型」~
※三菱UFJリサーチ&コンサルティング web

ご年配の方の中には、その感覚がわからない方もいるでしょうね。

介護の現場での話ですが、週休2日で働く方の中で疲弊した方は「もう1日休みたい」と言うのに対して、週休3日正社員はほぼ全員が「もう1日働いてもいいかも」と言うんですね。給料は当然大事な要素ですが、休日数を確保することで、仕事の質も、暮らしの質も確保したいという欲求は、女性を中心に日本社会全体でマグマのように溜まっているように思います。

女性起業家セミナーに参加していて思ったんですが、子育てや介護をしながら働く優秀な女性がいっぱいいるんですね。忙しすぎる彼女たちにもう1日休みがあれば、職場でもっと輝けるのにって思います。私たち40代、50代が、年長者と若者の翻訳者となってうまく繋ぐことが大事なんでしょうね。


自分で人生を選択する

海外生活や多拠点生活をされているせいか、戸村さんの働き方や生き方って、押し付けられているのではなくて、自分で選んでいるスタイルだと感じます。

ドイツでは夫婦でどんな生活を送りたいか、人生において何を大切にするか、しっかり議論します。もうケンカかっていうくらい激しい(笑)日本人のように空気を読むようなことはしないですね。

ちなみに、大切にされていることはどのようなことですか?

どの場所でも最大限の価値を発揮する、というもの。主人の仕事柄、転勤が多いので、どこでも楽しんで暮らしていけるスキルを身につけることが大事で、ネットがあれば世界中どこでもできる翻訳の仕事を両輪のひとつにしたのも、そんな理由です。

最後に、週休3日正社員についてご意見をお願いします。

働き方、家族、趣味とパーツにわけがちですが、本来それらはひとつの大きなお鍋に入っていて、どれも同じように大事なもの。パーフェクトでなくても、一番理想的な割合はどのようなものか探るのが人生。子どもが生まれたらお鍋に入る要素が増えるけど、それをどうおいしい料理に仕上げるか考えるのは、とても楽しいことだと思います。

働き方は理想の生き方を実現するためのものであって、働き方によって自分の生き方が制限されるものではないと考えます。

介護の仕事をしていた知人が、自分の世界がせまいと言って仕事を辞めて、ワーキングホリデーで2年間オーストリアにいったんですね。で、帰ってきたら、また介護の仕事に就いたんです。

きっと、同じ仕事をしていても、以前とは見えているものがきっとちがうんだと思います。

一定期間でも外の世界を見ることはとても大事です。世界は広いし、可能性に満ちあふれていますから。週休3日正社員は、自分の人生を広げてくれる働き方だと思います。

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